家具制作鯛工房

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孤雲野鶴。鯛工房代表が綴るブログ。暮らし、生活、家具、社会。

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マレーシア通信 05

バティ(バティック)について

マレーシアの伝統的な民族衣装に用いる布のことをバティと言います。バティの染色法はろうけつ染の技法を用いて行われます。溶かした蝋を布に染み込ませてマスキング材とし、他の部分に色を入れて乾燥させ、次に熱湯の中に布を漬けて蝋を溶かして落とし、柄を得るというものです。この工程を何度も繰り返し複雑な模様を作り出します。
僕の聞いた説明によると、これに用いる蝋は蜜蝋と松脂をミックスしたものだそうです。布への蝋の付け方(描きかた)には二通りあり、一つは、蝋壺を持った一種のペン(名前は分かりません)のようなもので柄を描いていくというものと、大きなスタンプを用い(大体10×20センチ位、パターンによってスタンプは複雑な形になっている)、これに蝋を付け、はんこのような要領で布に押しつけて柄を作っていくものとあります。この技法はスタンピングといいます。スタンプの柄(パターン)部分は真鋳の薄板で作られています。幅20mm位の板を曲げて葉っぱなどの柄を作っています。これを溶かした蝋の中に漬けると銅板のコバ(厚み)部分に蝋が乗り、布に押し付けることによって蝋が布に転写され、線を表現できるというものです。このスタンプは連続模様になっています。また、スタンピングと手書きは併用されることも多々あります。回収した蝋は再び利用されます。

前回も書きましたが、クアラ トレンガヌにあったほとんどのバティはものすごく派手です。日本だと使い方が難しいような気がしましたが、ほとんどが手書きですから驚いです。廉価品は紺をベースにした落ち着いた色彩のもので、個人的にはこちらのほうが好みです。
また、この国では綿布が少なく、生地はタイや中国、韓国から入ってくるそうで、この国の伝統的な手織りの綿や麻の無地の生地にはまだお目にかかっていません。

手織りのものというと、マレーシアではソンケットと呼ばれる織物が有名です。金糸、銀糸を織り込んだ豪華絢爛なもので、非常に価値の高い工芸品です。
(2001/1/6)


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