家具制作鯛工房

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孤雲野鶴。鯛工房代表が綴るブログ。暮らし、生活、家具、社会。

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マレーシア通信 16

コタバル・バティ工房

画像:バティ工房での作業風景

先日、タイ国境近くの町コタバルへ行ってきました。そこにある施設では、ハンディキャップを持つ人達が自立のため、家具やカービングを行っていて、私に家具デザインや、家具製作上のアドバイスを行ってもらいたいという要望に答えての訪問です。
嫁さんも同行しました。彼女にとって、コタバルは以前からの目的地の一つでしたから大喜びです。

KLIAから飛行機で約五十分の小旅行です。前回はここから南へ少し下ったトレンガヌへ、バスで八時間もかけて行ったのが嘘のようです。タラップを降りると、すぐ目前には気取らない小さな空港ビルがありました。船着場へ着いた、渡し舟的な感覚が、まさしくローカル空港という感じで魅力です。

授産施設は、あまり明るくもなく、よい作業環境とはいえませんでした。僕は彼らに同情をかけるでもなく、個々の人間として接したつもりです。生まれつき、指が無いなどのハンディがある方が、マーケットで見かける家具と何ら遜色のない物を作っているのには驚きました。しかも、ここにはシンプルな木工機械しかありません。正直、僕はこのような施設で勤めたいと感じたのです。

嫁さんは、着いたその日から全開でした。足にマメを作ってまで、バティ関連の工房、博物館、土産物屋を歩き回り、二日目からは、講習を受けられるバティ工房を探しだして、ローケツ染めの技法によるバティの講習を受けたのです(写真は色入れをする女房。奥ではありません)。
工房は大変大きく、ワックスの香りが漂い、多くの男女の職人が作業を行っています。下絵無しで、蝋と松脂を混ぜて溶かしたものでパターンを描いていきます。これはすごい技術です。次に色入れ、お湯に漬けて脱脂、乾燥と続くわけです。
ここで働く若き女性達のリアクションは、さながら日本の女子中学生のようで、シャイで、また、明るく、おおらかで、町で出会う無口なマレイの女性の印象とは大違いで、実は、若い女性はどこでも同じなんだと、妙に納得するやら、嬉しいやらの、日本からのおっさんだったのです。

余談ですが、この地域にはマレイ人が多く、イスラム教の影響が強くて町ではアルコールは買えません。我々の宿泊したホテルのレストランにも置いてありません。仕事とはいえ、旅行、出張では、やはり美味しいビールを頂いてけじめとしたいワタクシは、この地域ではいまだ活躍中の南国情緒豊かなトライサイクルをチャーターし、チャイニーズ系スーパーを目指しましたが、ビールはなく、結局、チャイニーズレストランにて、南国ローカルビールとのしみじみとした夕飯を頂いたのです。
(2001/9/22)


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