家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

こもごも・・・

マレーシアに戻り、早一ヶ月になろうとしています。改めて思う事は暫く前の日本の状況がここにはあるということです。
着任した当初は、地元を軽んじて眺めたりしたこともありました。それは、私が文化の違いを理解できなかったということです。しかし、ここでの生活を重ねていくにつれ、様々な人々が、バスやモーターサイクルで行き交い、市場や屋台で賑わい、また職場でのふれあいの中で、どこにいようと、人は地域や時代を超え、それぞれの方法で各自の幸福を追求しているんだなと感じられるようになるわけです。そこには、様々な違いを超えた人間への共感があるわけで、この実感は喜びです。

昨年の11月半ばに引越しをしました。同じアパートの2階から14階に移ったのです。直接の原因はセキュリティ関連への不安からだったのですが、オーナーの対応がひどく、設備の不具合が多く、その改修が遅々として進まず、かつ家賃が異常に高いということも大きな原因でした。
実は、契約書では法的に移ることはできない内容でした。転居は、入居後一年後に勤務先から転勤命令が出た場合のみ可能だったのです。それ以外は契約期間である二年間は移れません。地元の別の不動産関係者によると、我々の契約書はオーナー寄りで、入居者には厳しい内容になっているということでした。通常は一年契約が多いそうです。そんなことは、入居当時、我々にわかる筈もなかったのです。
その後、こちらでの生活の長い日本の方からのアドバイス、他の地元の方のアドバイスでは、私が出たいといえば、それが移る理由であり、引っ越すにあたって何の問題もないということがわかりました。これには驚きました。法的にはイレギュラーですが、地元の慣習としてはレギュラーなのです。そして、高い家賃で最低二年縛られ、このことを知らないお人良しの日本人が多いということも分かりました。地元のエージェントやオーナーにとって、日本人は高い家賃でも律儀に契約を遂行する上得意様なのです。

二時間の厳しい交渉の末、希望どうりに引っ越す事ができました。引っ越す事ができた場合に備え、二ヶ月前から家賃を滞納し、滞納分にはデポジット(前家賃)をあてる予定にしていました。このようなイレギュラーの場合、デポジットが戻ってこない事もあるからです。これも、こちらの常識的な方法です。
電気代等のデポジットのバランスも考え、こちらとしても損のない十一月中旬に出ることができたのです。仮に裁判に持ち込むにせよ、開始まで三年はかかり、費用も必要になってきますし、裁判に持ち込むオーナーのメリットは殆どないのです。勿論、我々の場合、それまでの支払いはきちんとしていましたから問題はないのです。

今回はエージェントを通さず、掲示板にリストされていた空き部屋のオーナーに直接コンタクトをして部屋を決めました。もちろん数件の物件を見、気に入った部屋を選んだわけです。オーナーの対応も良く満足できます。やはり、エージェントを介さず、オーナーと直接契約を結んだのは正解でした。
アパートのマネージメントに問い合わせれば、空いてる部屋のオーナーは分かります。オーナーも直接契約を望んでいます。エージェントが介入すると、オーナーは一ヶ月分の家賃を彼らに払わなければならないからです。契約は必ず一年更新にすべきです。今回の契約では、習慣どうり一年契約になっていました。日本人はぼったくれすぎています。注意しなければなりません。

とまれ、苦労はしましたが、快適な空間を手に入れることができました。安心できる家庭環境無しには業務にも身が入らないからです。
そして、今回は中国系とのかなり厳しい交渉という貴重な経験をしました。スリリングな体験でした。中国系は、自分の主張をまくし立てますから、決していい負けてはいけません。政治家のように相手が喋っていても、自分の主張を言い続けるのです。時に、怒ったふりも必要ですが、クールさは大切です。そして、互いの利益の妥協点をを見極めるのです。今回の場合、長年空いていた部屋でしたから、一年未満でも入居者がいて、未納が無いだけでも相手はメリットなわけです。
また、その時、その時の苦情は書面で相手に通達しておくということの重要さを知りました。この書類が貴重な証拠になるのです。

商売において彼らは実にしたたかです。また、ドライです。いい経験になりました。マレーシア歴の長い友人にはお世話になりました。我々だけでは決して解決できませんでしたから。
(2002/2/3)

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