はじめに
ご存知でしょうが、しばらく前、中国残留婦人が日本に帰って来たというニュースが報じられていました。彼女達は日本での身元引受人がいなければ祖国定住は無理だというのです。そして、それを承知で帰って来たわけです。それで基本的に受入れができないという訳なんでしょうが、八十才代のお婆さんまでがホテルのロビーに留め置かれ、疲れきった翌朝の表情が写しだされていました。聞けばそのロビーの椅子で一夜を過ごしたといいます。それを見、逆上的な怒りがこみあげてくるわけです。事情もあるのでしょうが所轄官庁の官吏、せめて宿の手配くらい、その位の融通もできないのかと言いたいのです。もとは国策で大陸に渡り、厳しい運命と対峙してきた人々です。しかも残留孤児と婦人の線引きは十三才、まともな判断ができましょうや。あまりに対応が悪い、あまりに対応が遅いと思うのです。
その後のニュースでは、しばらく前から親族などの身元引受人がいなければ自治体などが特別身元引受人になれることにはなってるらしいのですが、中国に残る二千数百人の残留婦人達にそれが知らされていないらしいのです。中国政府の立場に立てば、積極的にはその通知ははばかられるというのもわからないではありませんが、それにしても対応が遅いと思います。自家醸造解禁 (!!?) を延ばしてでも、人道的な戦後処理は優先的にやってもらいたいものです。ぼくはやるせなくも悲しいわけです。