家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

はじめに

今年は例年に比べそれほど寒くはないとはいえ、午前中はなかなか辛い時期です。
うちの工房では、いつもの年は午前九時で−5゚C位で、0゚Cになったころ、だいぶやりやすいなあ、などと思っているのですが、今年はそれが+5゚Cずつアップしております。ちなみに、我が工房のストーブは、恐怖の長府ボイラーの外板をとっぱらったやつですので、ガンガン燃えてくれますが、二重構造ですから少しもあったかくはないのです。

いいものとはなにか スカンディナビア工芸展の問いかけるもの (1)

■はじめに

「日常生活に、より美しいものを」の合言葉で、機能的な造形の美しさ、がんじょうさで定評のある「もの作り」に取り組んでいる北欧スカンディナビア四ヶ国(デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー)の現代工芸品をまとめて紹介する「スカンディナビアの工芸展」が東京で開かれた。たまたま七八年秋には京都で大規模な世界クラフト会議が開かれるなど、日常生活を豊かにする実用的な工芸品への関心が高まっていたおりでもあり、東京会場は大盛況だった。スカンディナビア独特の風土の中から生れた多彩なクラフト製品は、いろいろな意味で「いいものとはなにか」ということを考えるきっかけを与えてくれた。

■スカンディナビア工芸のよさ

暗うつな長い冬、外で開放的な生活を楽しめない北欧の人々はどうしても家庭に閉じこもりがちになる。このため日常生活をいかに楽しく、明るいものにするかというのが人々の最大の願いであり、このような生活環境をバックに生れたのが、スカンディナビアの工芸品である。陶磁器、ガラス製品、家具、タペストリーなど日常生活に必要なさまざまなこれら工芸品に共通する特徴を一口で言うなら、まず第一に技術的な完成度にささえられた安定性、第二には使用されるという目的に徹底的にこたえようとする機能性・実用性に富んでいるということである。それに素材の特質を生かしきろうとする自然に対する謙虚な心がまえ、生活態度の反映である抑制のきいた簡素さなどが、ほんらい無機的な「もの」に人間味あふれる有機的な生命感を吹きこんでいる。
たとえばイエムス・キュレノフ (スウェーデンの工芸家) の家具ひとつをとってみても、たくみな曲線の使い方で機能主義につきまといがちな冷たさを取りのぞいて、逆に潤いを、日常生活におちつきをもたらすくふうがこらされている。またフィンランドの粘土陶器にしても、張力を感じさせるような力強さ、造形力のたしかさにあふれ、一つ一つの「もの」に個性の輝きをみる。ではどうしてスカンディナビアの工芸品に、このような独特のよさが生れるのだろうか。

まず第一に考えられるのは制作者たちにたしかな生活実感があるということ。弧高な作業をするのではなく、市民社会の中にとけこんだ平凡な一市民として、また工場の一従業員として日々の生活を考えているからこそ 「日常生活のために、より美しいもの」 を追求する情熱が内発的なものとして息ながく保持できるのだろう。デンマークのデザイナーや職人たちのほとんどは、首都コペンハーゲンには住んでおらず、農村や漁村にはいりこんで生活に密着した仕事をしていると聞いて、そうした感をいよいよ強くもつ。
それにもう一つ忘れてならないのは、個性的な工芸品が経営者、デザイナー、職人との協同作業から生み出されていることだ。
(以下次号)

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