家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

はじめに

私はヘビが嫌いです。そしてヘビをいじめる季節になってきました。家のまわりでも蛇が本格的に活動する時期になったからです。
活動するのは構わないのですが、人馴れしていない若いヘビは逃げようともしません。それどころか威嚇されたりもします。そこで少しばかり脅しておくと、以後足音を感じて退散するようになるのです。ただし良い事もあります。彼等の活動期間中は、家の中からネズミはいなくなります。

個人輸入詳細 (1)

数年前、英国から個人輸入でランドローバーを買込んだ友人がいます。しばらく前はハードユースにより壊れてしまった駆動系のパーツを、やはり英国から取り寄せたそうです。パソコン関係でも世界標準機、IBM DOS/Vマシンの互換機や、各種ボード類を米国から取り寄せる人達がかなりいるようです。何故か、偏にそれは日本より安く買えるということです。パソコンなど、電気関係では世に名高い秋葉原があり、関東の人々はその恩恵にあずかることができますが、世界はもっと安いということです。しかも、品揃えが豊富で、最新モデルの製品まで価格がリーズナブルという現実。そして、現在の円高基調は構造的で極端には安くなることは考えられないし、それどころか、将来的には戦略的にさらなる円高シナリオさえ、用意されているのではないかと思えてくる昨今の政治・経済状況であります。この状況は憂うべきことではありますが、この問題はここではさておき、こと輸入に関しては非常なメリットなわけであります。

木工仲間でも個人輸入を行なう人が増えてきました。わたしも今では仕事に関していえば、個人輸入なしでは考えにくいという現実があります。そして、その理由を挙げると以下の三点が考えられると思います。

  • 同じような品物は(デザイン及び機能)、ほとんど全て日本国内より値段が安い。
  • 家具に関する品物、資料・ハードウェアー・工具類など、必要ではあるけれど日本国内では手に入れにくいものを購入することができる。
  • ファックスオーダーで航空便を指定すば一週間位で品物は到着する。しかも、少量であれば(あるいは軽いもの)宅配便より運賃は安い場合がある。通常は余裕をもって船便でオーダーしておけば送料は安くなるし、買い物に行く手間が省ける。

パソコン関係では、最近は秋葉が気合いをかけており、相当に安くなってはいるそうですが、安定的に入荷しないのが弱点だそうです。家具関係に比べると家電関係はまだ良い状況です。家具関係の場合、国産品は良くなくて高いのですから。さらに、ファニチャーフィッティングやその他の周辺素材の種類が少ないか、もしくは無い。正確にはあっても、一般に出回っていなくて手に入れにくい、などという状況があるわけです。例えて言えば、真鍮のトラディショナルな金物、これは仮に機能やスタイリング的に使えるなと思っても、真鍮に金メッキがほどこされているものが大半である。僕はポリッシュ仕上げが欲しいのだ。椅子の座面用のペーパーコード(ペーパーコード)、カラフルなウィービングテープ、トリマー用ビット等々… カタログを見てもらえば分かりますが、相当な種類の使えそうなモノがあります。また、海外には木工関係の優れた資料が豊富にあるということ。十数年前、僕は紹介された京橋の洋書屋、東光堂で始めて見た海外の木工専門書の質と量とに驚いたものです。従業員の迷惑を顧みず、ひねもすとことん観たものでした。秋葉や東光堂が近くに無い我々にとって、個人輸入は住んでいる場所のハンディをキャンセルしてしまうメリットがあるわけです。
次に個人輸入の問題点として考えられるのは以下の事だと思います。

  • かなりの英語力が必要なのではないか。
  • 商品が届かない、違うものが届たなどのトラブルのとき、対処が大変ではないか。
  • 送料が高くつき、円高のメリットも帳消しになってしまわないか。

まず、英語力については手紙やファックスでやり取りする分には、辞書を引きひきコミュニケートできるので特に心配ありません。また、オーダーに関しての文例が相当出回っています、それを参考にすれば問題ありません。
次にトラブルが発生した場合ですが、このような場合のためにオーダーフォームのコピーは保存しておいた方が良いでしょう。また、商品の梱包箱に同梱されている、あるいは、ダンボール箱の表面にビニール袋に入れて張り付けられています、インボイス(送り状)は間違っても捨てたりしないようにすることです。これらのコピーと文例などに倣った問い合せ文を送付し、対処していくわけです。
明らかに個人輸入には国内購入にはない多くのメリットがありますが、それに伴うリスクも当然存在するわけです。全ては自分の責任でトライしてみることです、うまくいけば喜びも倍加します。
(以下次号)

工房を建てる (2) 工房建築リポート 1 : 馬場正則

木工の仕事をしていて儲かる職業ではないと、つくずく感じながら工房を続けて六年目です。が何故か今、ある高原の尾根道に工房と自宅をコツコツ建てています。

木工を始めて、常に「気楽に気ままに」をモットーに、何とか食べられる位の仕事をしながらも、何時か自分の地面と工房と自宅をと、途方もない企てを持っていました。
現在は、多少の問題はありつつも借家や学校跡の工房でそこそこ気ままにやっていけるのですが、やはり大家や管理者の意向に左右され、基盤が不安定な訳です。
何ももたない状況から出発し、少しづつモノが揃ってきましたが、この間、常に「欲しいものは願えばその内に手に入る」という発想で、いくつか手に入ったものがありました(但し現金は無理なようです)。
そうした中、注文やつき合いで知りあった人にそんな希望を話しているうちに今回の話がありました。ものは試しと現地を見にいくと、とてもロケーションや環境が良く、しかも都市部にも以外と近いということで、思わずカミさんと目が合い「いいんじゃないか」「いいわねぇ」と金も無いのにニンマリしていました。手持ちの金が無い現在、無理ではと思ってしまいましたが、先ずは交渉でもと、紹介してくれた人に木工の仕事の状況や思い入れ、経済状態 etc…。様々と話しているうちに次第に、実現可能ではという雰囲気になり始め、地元の部落の集会にも数度、参加し話をしてみました。現在金利安でもあり、自分の年齢も三九才、子供も二〜三年後には小学校、仕事もそろそろ在庫薄等々周辺の状況もあり、これはまさに ”縁””タイミング”と思い、この無謀な企てを決めたのでした。昨年の春より秋にかけて時期でした。

私達の企てに、これまでのネットワークで知り合った製材所や住宅会社の方、ログレストランの経営者、地元の人達、友人が協力を申し出てくれました。何とかなるさ…。
あとは、土地の値段の交渉、金策、プランニングとたて続けに走り回りました。交渉について言えば、数度の現地部落常会への参加、説明、懇親を重ね(当該地が部落共有地の為)、地権者全員の承諾を得るのに約半年かかり、できるだけ安くという条件で交渉を重ね、何とか私でも可能な金額に落ち着き、契約に至った訳です。ここで重要なポイントは、地元の中で良き協力者がいた方が良いという点です。実際、部落内では色々とあったのでしょうが、一番声のでかい人、発言力のある人、中心的存在の人が協力者であればベターだと実感しました。その後は、手続きの連続でした。地域によっては様々な規制や条件があるので良く調べた方が良いでしょう。今度の町の場合、全町が都市計画区域でしたので、届のみで済むはずが建築確認申請をしなくてはならず、また、環境保護条令や開発行為の許可申請が必要でした。これらの手続きが終了したのは今年の二月でした。
土地を選ぶ際の要素とすれば、価格はもちろん、気候、水の有無、電気・電話との連絡、道路とのアクセス、排水の状況、部落の雰囲気、地域の実情等、様々ありますが、全てクリアーできる所は中々難しいようです。その場所が気に入れば別ですが、そこそこで選ばなければなりません。私の場合大きな問題は水でした。なにしろ標高400mの峠の尾根道の脇で、風は強いし、地形的に水が集りにくい所でしたので、井戸のボーリングでは頭を抱えました。結局110m掘ってやっと十分な水が出た時には、本当にホットしました。毎日数万円と費用がかさみ、予算が少しずつくわれ、自宅を縮小しました。

次に金策です、十分に資金のある人は別ですが、多くの人は借金しかありません。金利の安い今は、借り時かもしれません。土地にしろ建物にしろ自分の返せる範囲で借りる訳ですが、一つの例として、より多く借りたい時は二年位前より申告を多めにして、税金をいくらか多めに支払っている方が良いみたいです。工房に関しては、国民金融公庫や商工会関係の公的資金が数多く低金利のものがあり、一度調べてみるべきだと思います。手続きが繁雑ですが、貧乏人は体を動かすしかありません。他に民生関係では世帯厚生資金という制度があります。様々な情報はチェックしておくべきでしょう。ちなみに、国民金融公庫で十年返済で五百万円借りると毎月均等で六万円前後で、七〜八年後は二〜三万円位の返済です(年利 4.3%)。また世帯厚生資金では、八十万円を七年返済で借りると毎月一万二千円位の返済で済みます(年利3%)。

現在、悪夢の便槽掘りを終え、土や石と格闘しながら基礎製作中にて、少々疲れたので一息ついている所です。ではまた。
(以下次号)

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