家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

はじめに

少しばかりのアゲインストの風は、静かにたたずむ僕のまわりの赤トンボの群を空中に静止させます。時が止ったような、不思議な瞬間です。テレビジョンと扇風機、それに蛍光燈が好きなオニヤンマは、果敢にファンに飛込んでは絶命しています。個体数が少ないだけに、滑稽ですが気の毒で、気がつけば僕は電源を落としてやるのです。
そんな彼等もめっきり数が減り、かわってコオロギ達がかしましいこの頃です。

工房を建てる (5) 工房建築リポート 4 : 馬場正則

九月に入り、あの暑さがうそのように感じる涼しさで、我が家の夜は蒲団が必需品となったこの頃です。工房づくりも九月末か十月初めには、ようやく棟上げの予定となりました。土台と柱の切込みを終え、電柱の梁と角材の桁も加工の最終段階となり、上棟という段取りです。またまた、木工仲間の皆さんにはお世話になります。しかし、棟上げ後の方が、仕事量が多いわけで、開口部の補強、筋交、火打ちの入れ込み、建具の配置、外壁、間仕切り壁、床の施工とまだまだ多くの作業がある訳で、最近の信念「日々是地道」をモットーに現場へ行っております。まだ上棟もしていないけれど、いざ工房の移転という事を考えるとまたまた大変です。いつのまにか増えた在庫の材料や木工機械や工具 etc で4トントラックで何往復しなくてはならないかと思うと…。

ここで若干、基礎の話をしてみます。(経験した範囲ですので、不十分な点については御容赦を)基礎は一般に独立、ベタ、布(連続)基礎と三タイプあります。それぞれ建築物の形態、地形、予算 etc その他諸条件による選択ですが、ごく普通は布基礎で作る場合が多いようです。この方法は、建物の外壁周と、荷重の架かる内壁の下に設ける方法で、巾 50〜60cmで床掘りをして、栗石、砕石、砂利で締めて、捨てコンクリートを50mm厚で打設した後、厚さ150mm程度のベースに配筋してコンクリートと、二回打設して仕上げるものです。この基礎は、中央部周辺の床の沈下や湿気の問題がありますが、束石(中央部の単純な独立基礎)の設置状況や換気に十分気をつけるべきでしょう。単価では、約一万円/m(業者と施工内容による)。
次に独立基礎は各柱の下にそれぞれ基礎を設置する方法で、一般には一間(1.8m)四方に置くようです。コンクリートミキサー車の入りにくい山中の家や、手作りの家の場合に使われるようです。この場合、土台の強度や基礎と土台の連結に十分気を付けなければなりません。形状は角や丸など様々です。デッキや高床のバルコニーの下にはよく使われています。単価的には一番安くすむ方法かも知れませんし、自分でも施工が可能な方法です。
ベタ基礎については、建築面積に合わせて床全体に栗石を敷き、配筋をして、コンクリートを施す方法で、工場、倉庫、RC造(鉄筋コンクリート造)の建造物に使われています。一般には床組みを兼ねた方法で、断熱や床の沈下防止の利点がありますが、単価的には多少高くつきます。約三万円/坪(業者による)位です。それぞれ長所、短所ありますが、いずれにしても、ケースバイケースにて選択してみて下さい。私の場合は、ベタ基礎にしましたが、ある程度、自分でしたため二〜三割安くすることができました。しかし専門の左官のした金ゴテ押工の床は、さすがというべき仕上りでした。自分ですれば、あれ程きれいにはならないと確信した次第です。もっと詳しいことや不信に思ったことは、建築図面を見て下さい。川の石を拾ってセメントでつないだ基礎なんか趣があるのでは…。

話は変りますが、自宅の棟上げが、九月四日に皆さんの応援をえて、無事終えました。当日は、朝早くより来て頂いた木工仲間の皆さんのおかげにて手際よく組み上がり、家の形になった時はとても気分がよく、一瞬疲れを忘れました。ありがとうございました。

[編注]
馬場さんの自宅の棟上げに、手伝いと見学を兼ねて行ってきました。躯体となる刻みの終えた、でかい丸太が置かれており、これをA字型に組んで基礎に設置していくわけです。つまり、切妻の屋根部分のような形状の家です。これだけならまだしも、さらに、別棟で工房の建築が控えているわけです。自分でこれをやることを考えた場合、はっきりいって無理な仕事だと思いました。まず、巨大な丸太が無理、別棟二棟が無理、加えて大学建築科卒の、実経験有りというのは大きいと思いました。私なら基礎発注、プレカットで棟上げまでやってもらい、残りを自分でするという所がせいぜいでしょう。そして、工房と自宅は同棟で、作業場の隣は茶の間になっており、「もう少しこのホコリがなんとかならないかしらねえ、おとうさん」などと言われながら昼飯食ってる、家内制手工業一家の慎ましやかな生活イメージがすみやかに浮んでくるのです。[脱帽]

ホームブリューイング (1)

地元新聞に地ビール作りの代表として紹介されて以来、もうビールはできましたかとたびたび聞かれました。家具作りにはない反響の多さに戸惑ったものです。今回の規制緩和は、たしかに大きな前進には違いありませんが、最終的には自家醸造が解禁されなければ、本当の意味で醸造文化を享受できないわけです。欧州ではビールもワインと同様、自家用として楽しむ場合は自家醸造は認められており、特に許可は必要無いそうです。アメリカの場合は年間約750Lまでは無税です。我国はまだ時間がかかりそうです。

自家製ビールは、やり方によっては非常に簡単に作れます。手を変え品を変え売り出される没個性的なメジャービールより、はるかに美味で、好みにより味付けの変化が可能なビールを作ることができるのです。醸造法は簡単で、一度必要な器具をそろえてしまえば、あとは消耗品である、モルトエクストラクトと呼ばれるモルトやホップ等が入っている缶詰と王冠を買うだけですみます。世界の自家醸造ビール文化を楽しんでみませんか。自分で作る本当のライブビアーは、また格別です。
自家醸造には「単一醸造タンク発酵」という方法がとられます。これは、ビールを完全に密閉し、外気を遮断した状態の容器内で発酵させる方法で、専用の容器が売られています。この容器のフタには、エアーロックと呼ばれる「ガス抜き一方弁」が取り付けられるようになっており、これにより、発酵に伴う二酸化炭素は容器外へ逃げますが、外気は容器内へ侵入することはなく、雑菌のためビールが腐敗することを防ぎます。

自家醸造に興味をもたれた方は、なにはともあれ、これらの器具一式がセットになった自家醸造用ビールキットを購入することが先決です。もちろんこれも個人輸入するのが最良です。ワインやビールの材料販売店は数多くありますが、我々はアメリカのTHE CELLARというショップから購入しています。ここのデラックス ミニブリューワリー キットには、六ガロン用発酵容器、エアーロック、比重計、ビン詰め用タンク、打栓器と王冠、ビールの素(一缶)(砂糖、イースト付き)などがセットになっており、これで約五ガロン、大瓶で約三十本程度のビールができます。この内容で約六十ドル位です。後はいろいろなタイプのモルトの缶詰を購入すれば、様々なビールを楽しめます。もちろん、他にもいろんなタイプのイースト、もっと本格ビールを作ろうという人には、麦芽やホップ、各種醸造用助材などもあり、なんとビン用のラベルまでそろっています。

今年の夏は久しぶりにビールを作りました。瓶詰後、最低でも一週間は寝かしておきたいところなんですが、たまらず僕は三日目から味見に入るのです。
友人もビールを作り、たいへん美味だという評判を聞きます。我家の今回のものはあまり旨くありません、試飲していただくほどではないので自分で飲んでしまいます。
今回はエヌビージャパン株式会社のビールの素 "B" を使ったのですが、これは少しホップが効いていない気がします。第二弾は英国GEORDIEのヨークシャービターというのを仕込んでいます、これは結構いけそうですが… 。
(以下次号)

■THE CELLAR / 14411 GREENWOOD AVE. N. P.O.BOX 33525 SEATTLE, WA 98133 U.S.A.

プロダクト

■プレートジョインター (ビスケットジョインター)

時々、この製品の名前がでてきます。誤解があるとまずいのですが、非常に良いものなので特に推薦しているというわけではありません。(別に悪くはないのですが)僕自身について言えば、考えていたよりも使いにくかったと言うのが正直な印象です。もっとも困る点は、板・ぎの場合に結構手間がかかるということです。次に、目違いが出やすいということです。目違いは、僕の買ったビスケットの寸法のばらつきが多いことが原因だと思います。独立するときに、以前世話になった家具屋の親父は、ラメロのビスケットジョインターはぜひ買った方がいいと、ねんを押してくれましたから、事前のイメージ、各自の仕事のやり方、製品の違いになどによって結果は異なってくると思います。購入にあたっては、持っている方に借りて試してみるのが最もいいかと思います。

■オービタルサンダー

以前、電動サンダーを購入するときに、重い方がいいだろうと考え、リョービのスーパーサンダー S-6200(防水型 / 4.3s / 50Hz 2800RPM)を選びましたが、これは失敗でした。まず、なんといっても発熱がひどいのです。防水型になっているため、熱がこもるのです。次にパワーが無い、切れません。日立の同型サンダー SV12SEを使ったときにはもっとよく切れました。木工関係者には不適当な感じがします。

おわりに

七号でドブロクの作り方を掲載しました。すぐにビールの作り方を載せたかったのですが、それにはまず、個人輸入の方法を載せる事が前提だったわけです。ビール作りは個人輸入なしでは成立しないと考えます。材料や器具の入手が困難だからです。つまり、個人輸入の記事は、実は自家製ビール作りのためであったのです。

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