家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

はじめに

明けましておめでとうございます。今年もまた、お互い健康に留意し感動を与えられるような家具作りをめざし、精進しようではないかと、このように思っているわけであります。今年もそういうことで、新春の挨拶に換えまして。

家具について (1) −家具の實用工作法より

■總論

木材は吾國に於て古來より工藝品の重要材料として用ひられ、有史以前に於て既に精巧なる刀劒具、什器の製作されてあるを見るのである。爾來(じらい)今日に至るまで木材の重要せられたことは餘りにも著しきことである。是等は樹木の加工比較的多易く且つ使用上頗(すこぶ)る快適であるによるのである。
近時に於ける木材の材料學的研究の結果、工作上の利便を得るに至り、美學的準備と加工法の合理化と共に木材の工藝的利用は合理的の域に進むのである。
木材の工藝的利用による生産品は多種多様であつて、その範圍は未だ決定されないのであるが、家具がその範圍にあることは確定的である。

■家具の意義

家具は廣義に解釋すれば建築内外に設備する器具、什器類を綜稱(そうしょう)した場合である。かかる範圍には建具、造作、指物、電燈、暖房器具、裝飾織物等がある。本書に於ける家具は卓子、椅子、戸棚等の範圍としたのである。
著者は明治以前より吾國に於て用ひられてゐる茶箪笥、茶卓等を座式家具と稱し、明治以來用ひられた椅子、卓子等を椅子式家具と稱してゐる。然し今日に於ては座式家具も椅子式家具も何れも日本家具である點(てん)に於て異なる所はない。何れも吾國に於て製作され吾國人に使用されるものであるから日本家具と稱するに誤はないのである。然し乍ら今日及び將來の文化生活に於ける能率的な家具は椅子式家具であつてその性能より考察すれば椅子式家具は全家具の根幹となるのである。
明治八年頃吾國に於ける椅子式家具の創業者杉田幸五郎氏工場(東京市京橋區築地)に於て製作された當時は未だ歐米より輸入さるゝ家具が多くあつたのである。其故これらの椅子式家具を西洋家具と稱したのである。然して茶箪笥、茶卓類を和家具と稱し、椅子式家具を西洋獨特のものと考へたのである。かゝることは當時の世態人情よりすれば當然であつてそれが當時の進歩せる常識であつたのである。
(以下次号)

おわりに

ビール等に入れ込み、最近は家具に関する記事が少なめだったのですが、今月からの豊福さんの家具のディテール、御期待下さい。豊福さんのチェストの次には、私のチェストの詳細を掲載する予定です。また自薦、他薦に限らず、家具の構造、寸法を発表してもよいという方、ぜひ連絡をお願いします。今後、ディテールに関する記事についての質問や意見などありましたら、本人か私宛までお寄せ下さい。お待ちしております。

昭和二十五年発行、三共出版(株)、加納四十二著、家具の實用工作法というテキストを発見しました。非常に示唆に富んだ内容です。ダイジェストで紹介していきたいと考えます。当時でも木の伸縮等に関し、相当な配慮、認識がなされていたというのが判り、驚いています。むしろその当時のほうが、現在より優れていたのかもしれません。

年賀通信です。余裕をもって発送したつもりですが、元旦に配達されましたでしょうか。今あえて基本編集方針、というと少し大げさですが、そのような所を述べさせて頂きますと、プロッフェッショナルウッドワーカーのための紙面ということを前提に、元気、やる気の出る内容、参考になる内容、批判のための批判をしないということです。その上で、個々のウッドワーカーどうしの接点の役にたてば更によしと考えます。なお前号で書きましたが、木工用マスプロ商品批評(?)は良くないモノは買わないで済むようにするための情報になればということであり、あるいは商品テストという意味合いですから、これは必要だと考えます。もう少し意見、情報の往来があればという感じはしておりますが… ネタの投稿、御意見、御協力よろしくお願い致します。

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