家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

私のものづくり (1) 木工房ひのかわ/古島 隆

私が作る家具は、注文家具と創作家具の二つに分けられます。まず一つは、お客様から注文を頂いて作る「注文家具」。たいていの場合、既製品では寸法が合わないとか、デザインが気に入った物がないとか、合板ではなく一枚板がいいとか、そういった理由で注文されます。当然、実用品として頑丈で、使い勝手がよく、又、適正価格になる様、材種、技法、仕上げ方法等を総合的に考え製作します。最近は、そういった消極的理由からだけでなく、特に、若い人達は、自分のライフスタイルにあったオリジナルの家具を持ちたいからと、あらかじめそれに、ふさわしいデザインを決めて注文される方も多くなりました。これは、今後もっと増える傾向にあると思います。

もう一つは、私個人の創造力を生かした「創作家具」。注文で作る訳ではないので自由にやりたい放題やれる反面、自分の感性と能力を裸にしてみせる気恥かしさがあります。タンスや棚物類より、椅子や食卓などが多く、実用性に加え美しさや、アートの部分が重要なポイントになります。最近は、この二つの垣根が低くなり、あるいは、私のものづくりの方向性がそちらに向かってるせいからか、注文家具にもアートの部分が要求されてきつつあります。押しつけではない範囲で、そこにあるだけで「ここちよさ」を感じられる様な注文家具、これからの私のキーポイントです。

家具は当然のことながら、使われて初めて価値がある訳ですが、永年使用に耐えるには、木の種類、性質などを知りつくし多種多様な技法をマスターし、総合的な知識、知恵と技術の蓄積が必要です。木は不均質な素材です。一片として同じものはありませんから、木目、木味、癖などを考えて、適材適所で使用されなければなりません。ノミ、カンナ、ノコ、などの作業技術の向上は、もちろん、そういったソフト面での技術も重要です。こういった技術はやはり、毎日の積み重ねで二十年三十年と長年の手作業の修業と経験があって初めて、修得できるものです。今後、自分の歩む道は、アーティストや、コーディネーターではなく、自分の腕と技でアート性を含み、用と美を兼ねた、工芸品を作り出すことのできる職人、いい変えれば芸術品と芸術性と主体性をもった職人の道です。

一つの家具を作り、お客様にお渡しして喜んでいただいた時の笑顔は、何よりもうれしいものです。私は今後も、よりいっそう感性と技を磨く努力を惜しまず、お客様に永年愛される家具を、精魂込めて削り、真心込めて組み立てます。

■参考文献:熊本県伝統工芸館報 匠 1995 3

インフォメーション

■TOOLS ON SALE / SEVEN CORNERS ACE HARDWARE,Inc.

TOOLS ON SALE という木工関係の工具屋がアメリカにあります。以前は現金だと可能ですが、カードでは買えませんでした。最近、広告にカードの表示があるので確認をしてみたんですが、カードで買うことはできないようです。カタログだけはカードで買えました…
実は、#54 四分の一インチパイプ用ポニークランプがリストされていたのです。

おわりに

古島さんの許可を得て、彼の記事を転載させて頂きました。一般向けの記事です。プロの木工屋の方が多い、この通信に載せることは、本人は多少不本意な部分もあるかもしれませんが、なるほどと思う所がありましたので掲載させて頂きました。

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