家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

小国木材加工研究所について

五年位前から、家具の研究、教育機関を作ろうということで、プランニングチームを結成し、町から少しばかり予算を付けてもらい検討をおこなって来ましたが、今年になり、そのための体制作り、ソフト充実、調査検討等に対しての予算の承認を頂きました。

研究所設立の意義としては大きく二つあります。まず、第一に研究所そのものの活動ですが、基本的な考え方としては、文部省的な研究機関でも、量産技術の追及の場でもなく、小規模な、しかし、修得には時間のかかる伝統的な木工技術、あるいは我々がやっているようなワークショップレベルの家具木工文化の伝統を継承していかなければならないというものです。木工技術というものは基本的にあつらえの技術です。木材という有機物を扱う以上、量産的な規格を前提とした考え方があてはまりにくいという部分は多いわけです。各地に残る伝統的な技術を育て、保存していかなければ真の木工文化というものは成立せず、存続しないのです。具体的には、人材の養成・開発(製品開発、技術開発)・出版(資料作成)等を通じ、その目標を具体化していこうとするものです。

我国の家具製作の環境は欧米に比べ、まだまだ整ってはいないということが言えると思います。養成のシステム、ハードウエアーをはじめとする家具関係資材、専門資料及び技術情報等、欧米の家具、木工関係のフィールドの奥行の深さは、想像以上です。我国の木工の客観的な状況を一般に理解してもらうのはなかなか難しいのですが、欧米に比べ、家具作りを困難にしている、環境の未整備な部分をなんとか改善していかなければならないと思っています(一例を上げると、ハードウエアーが不足でかつ高価。木工機械類の保守点検や機械刃物の研摩などの講習会の不足。専門資料やテキストの不足。家具、木工関係の養成機関が非常に限られるか、もしくは職業訓練校の木材加工科くらいしかないということ。職業訓練校は目的からいって性格が少し違うし、内容的には停滞した状況にあるといわざるをえません。さらには、このことに関しての諸官庁、行政の理解の不足、等々、家具製作において不都合なことは数多く存在します)。
私は日本の伝統的木工技術のレベルの低さを指摘しているわけではありません。他に学ぶべき点は学び、自助努力で改善していくべき点は改善していきたいのです。家具製作を取巻く環境の整備、向上と、それに伴う我々のレベルの向上。このことが、結果的に消費者の意識や文化の向上に繋がっていくと思うのです。稲本さん(工芸家、オークビレッジ主宰)は、それはもう文化事業だねと言いましたが、やれるところからやっていかなければ、いつまでたっても欧米の成果を見習い、恩恵にあずかり続けるだけですし、国内においても釈然としない木工関係の環境、システムに甘んじる他ありません。
第二に、地域における木材加工研究所の意味を考えた場合、村おこしということが叫ばれ、全国津々浦々で重箱の隅をつつくような、無形文化の掘り起こし、イベントホールや物産館などの自己主張の過ぎる建物がそこかしこに建てられていますが、差異を競ったはずが、結局は元のもくあみというような状況にあります。遠方から俯瞰すれば、即効性の事業とは別に、時間はかかるかもしれませんが、人作りや、結果的に文化に寄与していくようなプロジェクトが必要であろうと思います。そういう意味において、人を育て、地域に木の文化を定着していく活動は非常に意義があると考えるわけです。

実現の有無、時期、内容は別といたしまして、このプロジェクトの最終報告書から、基本的な考え方を要約、抜粋いたしました。理想的な形では、なかなかスタートできそうにありませんし、時間だけが過ぎていきますので、今年度は、とりあえず鯛工房に依託という形をとってスタートすることで承認をいただいたわけです。

家具について (6) −工芸ニュース「幕末からの椅子のデザイン小史」より

その様式は特に決まったものではないが、アーリーアメリカンやコロニアル(注1)を簡素化した物などが多くなった。他の様式より丈夫で造り易く、素朴なのも日本人の好みに合ったのかも知れない。明治十年には、工作局がラックワニス塗装を始め、その多くは桜、たも、けやき、けんぽなしなどのアメ色塗装が多くなった。そして、芝が西洋家具の生産地として発達し、木下商店・古家・尾張屋・小材家具などが活躍し始める。

■和洋折衷式 (明治中期〜後期)

明治宮殿の御造営をめぐって、正殿の室内装飾は和洋折衷式となった。
石造や煉瓦は、耐震性に欠けるので、至尊無二の玉体を泰座するには不適当という、木造派の意見が主流となったのである。
しかしながら室内は、椅子式となり、家具は技師片山東熊を普仏戦に勝った新興ドイツに派遣し、カールローデ商会に下命、バロッコ式を採用した。一部は政界に力を持っていた杉田幸五郎(杉田屋)(注:本通信 NO.20 家具について(1))が製作した。
織物は欧州のゴブラン織などを調査した末、京都(川島甚兵衛、飯田新七ほか)や東京製織会社などが分担した。これらの人の考えは、和魂洋才的折衷主義で、杉田屋の作品に良くその特徴があらわれている。

■お土産品横浜彫り (明治中期〜後期)

明治も中期になると治安が良くなって、外人も東京に住み、家具需用の中心は東京に移った。それがため、横浜の家具製作は、帰国する外人相手の土産品に変った。この頃、神社仏閣の特権がなくなったので、社寺の新築がなく、宮彫師が失業した。それらを集め彫刻をしたのが横浜彫りである。
飛竜・鳳凰・菊・桜などの各地の名彫刻を模し、やたらと彫刻するのが特徴で、われわれから見るとグロテスクだが、外人は異国情緒を感じるらしい。明治の末には、浅草福富町でも作られ、サムライ商会などが大正初期まで輸出した。
桜、桂などを主材とし、重クローム酸加里で着色、シケーラックを塗り、油土の粉を付け、布で摩擦して光沢をだした。
(以下次号)

注1)コロニアルスタイル
植民活動が開始された時代から、およそ十八世紀後半までの間に、アメリカで製作された家具をコロニアル(植民地風)様式と呼んでいる。簡素で素朴なものが多く、いろいろな様式の混合されたのもとして知られるが、その中でもアーリーイングリシュのジャコビアンやクイーンアンスタイルが原点といわれる。主に使用された材はアメリカでどこでも見受けられたパイン、メープル、オーク、アッシュ、バーチ、チェリーそれにウォールナットなどである。

プロダクト

■パナソニック ドライバードリル EY6181CRKW

しばらく前、インターナショナル・ツール・コーポからパナソニック ドライバードリルを購入しました。国内でもよく見かけるものです。

@ 9.2Vバッテリー
A キーレスチャック
B 電子ブレーキ
C バリアブルスピードコントロール
D 21段クラッチ
E 高低速
F 正逆転
G バッテリー二個、充電器、プラケース付き

最近のこの手の他社の電ドラを使ったわけではないので比較はできませんが、キーレスチャックとクイックストップブレーキ、それにスピードコントロールの使い勝手は最高です。我家の古いものは使う気になりません。問題点としては、チャック部分が従来のものより大きいため、ビットなどを片手で固定しにくいことです。手の大きな方なら問題ないことです。後、しいていえば、クラッチの段数が多すぎるかなということですか。ちなみに値段は送料(航空便)、保険料込みで約二百ドルちょいでした。国内価格は何なのでしょう。

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