家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

はじめに

コシアブラ、ハリギリ、タカノツメ、タラ、以上ウコギ科の落葉木です。タラ以外はあまりなじみがありませんが、若芽はそれぞれに旨いのです。ハリギリは家具材として有名なセンです。この木はタラと違って幹が一本ひょろりと伸びるのではなく、普通の落葉樹然としています。当然、木全体に若芽が芽ぶきますから、一本みつけると多くの新芽が取れます。タラよりもむしろ旨いと思います。絶対に葉が開く前に摘むのがいいのです。てんぷらにするとほくほくして美味です。宮城にいるころ、官舎の近くの採草場の中に一本の太いセンの木がありました。なるたけ太った状態の若芽を取りましょうと、待っていますと、ある朝、いっせいに葉が開いていて悔しい思いをしたことは、一度や二度ではありません。ただ、我が家のまわりではセンは少ないようです。ウコギ科の多年草はウドです。これについてはいまさら言うまでもありますまい。
ここ二三年、都会から山菜取りに来る人々の数が増えてきております。タラの芽を脇芽から、二度目に出た芽までおかまいなしに取っていきます。そのうちタラ林は枯れてしまうのです。ウコギ科の草木は、タラだけではなくどれも旨いのですが…。

プロダクト

■水撃ポンプ (ラムポンプ)

ウォーターハンマーという現象があります。水道の蛇口のノブを素速く締めると、「ゴン」という音がする場合がありますが、この現象などはまさしくそれです。
水道水のように菅の中を流れている流体を急に止めると、菅の内部に圧力が発生します。この圧力をポンプに利用したものが、水撃ポンプ、水力ポンプ、水槌ポンプ、水圧ラムなどと呼ばれるもので、十九世紀初めに発明された簡単な機械(原理)で、落下する水の力を使って、その水の一部分を水源よりも高いところへ揚げるというものです。
原理としては、まず、ある程度の速度で流れてきた水がバネの付いた弁(排水弁、クラック弁)にぶつかります、水はバネの力に打ち勝って弁を急に閉じさせます。行き場を失い、高圧になった水は逆止弁を介して接続されている空気室に流入し、空気を圧縮します。この圧縮空気が水を揚水するわけです。クラック弁はスプリングの力で復帰し(再び開き)、連続運転を続けるというものです。水量によっては数百メートルの高さにまで揚水することも可能だそうです。もちろん、外部からの入力はいっさい必要なく、近頃はあまりなじみがありませんが、古くは水田への揚水、放牧地の水場への揚水などに利用されていたそうです。
最近は田舎に生活の場を求める方が増えていますが、田舎の民家のそばには湧き水や小川、用水路などがあるものです。そのような水源を利用し、水撃ポンプを用い、上水、中水として生活の中で活用できる可能性はあるのではないかと思います。

先日、仙台にあるミツバ商会という会社が水撃ポンプの製造販売をおこなっているということをを知りました。ヘビーデューティーなステンレス製、鉄製(\128,600〜)のものから、本体に塩ビパイプを利用した簡易低揚程型(アッセンブリー済み:\26,600〜)、バルブ部分だけを購入し、市販の塩ビパイプを用いて組み立てる廉価低揚程型(\13,300〜)などがあるようです。ただ、塩ビパイプ製ですとウォーターハンマーの高圧現象を利用しているため、高揚水は無理があるということです。
また、「無動力ポンプの作り方・使い方」という本が同商会から出版されており、内容としては、 @市販のパイプ、パイプ継ぎ手 (鉄管、塩ビ菅)を利用したポンプの製作法 (原寸型紙付き)。A材料表、工作上の注意、組み立て、揚水原理、無動力揚水の実際。B運転法、維持管理、故障対策、応用篇、などとなっております(\18,000)。
興味のある方は資料を請求してみるとよいでしょう(八十円切手二枚同封のこと)。

■有限会社 ミツバ商会
〒981 宮城県仙台市青葉区東勝山 1-11-8/TEL : 022-272-8181 FAX : 022-272-8190

おわりに

ミツバ商会社長、鏡 研一氏は昭和四十二年に脱サラして以来、二十七年の歳月を「無動力ポンプ」という馴染みのうすい装置の開発に関わってきたそうです。かつて、この通信でも紹介しました「特許二郎風呂」は大宮市の故広沢熊二郎さんが三十年の歳月をかけて研究開発をしたものです。この手の発明品は、おそらく本人の思い入れとはうらはらに、秋祭の神社の参道テキヤの商売宜しく、何かみょうにうさん臭く物悲しいという印象が拭いきれません。しかし、ウォーターハンマー及び、それを利用した水撃ポンプ自体は決して怪しいものではなく、かつては実際に利用されていたそうですし、また、僕が勤務していた短大の機械科のある先生は無動力というメリットに着目し、学生達にこのポンプの設計をさせようとしていました。
宮崎県都城市の国立都城高専の川崎敬一先生は、モンゴルの遊牧民に風力発電機を送っています。最初は九十三年、自転車とオートバイの発電機を利用した出力六ワットと二十五ワットのもの。現地でも調達しやすい部品で作れるようにと、非常にシンプルな構造に設計されていたような記憶があります。モンゴルを旅した友人の要請によって製作されたそれは、現地でたいへん喜ばれたそうです。このような地域では、動力の要らない水撃ポンプなども非常に利用価値が高く、自然エネルギーの面目躍如ではないかと思う次第です。

僕は都会で生活をしていたころから自然エネルギーといわれるものに非常に興味を持っていました。しかも、自分で自作できる範囲のものです。水力発電、風力発電、メタンガス発生装置、水撃ポンプ等々…。当時、エントロピーの法則などという本が目立ったりしており、それだけでもないのですが、エネルギー消費を押さえた生活が必要ではないかと真剣に考えていました。つまり、エネルギー・キャピタルとよばれる地球資本の食い潰しにつながるエネルギー過消費型の生活を見直すということ。このことが結果的に貧しき国々の荒廃のスピードを和らげ、自分にとってはシンプルではあるけれど喜びが実感できる生き方につながっていく、というようなことです。
このように言ってしまうのは簡単ですが、進歩を享受しながら流されすぎず、シンク・グローバル、アクト・ローカルというようなスタンスとペースを守っていくのはなかなか難しいものがあるのですが…。

そのころからかなりの月日が経過しました。いわゆる、手作りソフトエネルギーを何か一つでも実現したいと思って資料を集めたりしていたわりには未だ何一つ実現しておりません。風力発電は地形の問題もありますがとっくに諦めました。効率の良いといわれる設計の薪ストーブを作ろうとしても四、五万円で入手できる台湾製鋳物ストーブには価格的にとうてい太刀打ちできません。メタンガス発生装置も我家の冬場の気温の低さを考えると投下経費の回収はなかなか難しいところです。

当時に比べ、オゾンホール、酸性雨、地球温暖化問題など、ますます深刻になってきています。中途半端な自然エネルギーやエコロジーへの取り組みや、環境問題を嘲笑い、蹴り倒すように出てくるゴミの量と、それに象徴されるような日本の消費の現実。危機感が麻痺状態で何か他人事のような意識の自分がいるというのも正直なところです。
先日、造成地で模型ヘリコプターを飛ばしているロンリーラジコンマンを見ました。自作自然(ソフト)エネルギーも時間と経費の回収を考えると趣味、あるいは趣味と割り切る他、やってられない現実があります。この問題を考えるにつけ、いいようのない無力感がつきまとうのではありますが、環境問題につながるなにかしら、些細なことでもいいからできることから、というような意識はあるにはあるのですが…。

以前、うちの奥さんが、ぽつん、ぽつんと点在している、さびれた田舎の商店に置いてある食料品の製造年月日は剥がされたり、消されたりしている場合が結構あるのだ。と言うのです。例えばある商品には一部カビが出ていたものがあり、その袋の製造年月日はきれいに消されていたそうです。文字の「跡かた」は残っており、箱の印刷から期限切れがわかったそうです。それは、一種類や二種類の商品ではなかったそうです。
また、そのような店の商品には値段のシールは貼られていないのが普通ですが、ある時期、そういう店に場違いの輸入缶ビールが置かれており、値段の入ったタックシールが貼られているのをみつけて不自然な印象を持った記憶があります。
そのようなことから、たぶんこれは賞味期限の切れた食品や、期限のせまった食品、もしくは処分品を極安で仕入れ、文句の出にくい地域に、安く卸して回る業者やルートがあるのではないかと推測せざるを得なかったのであります。このシステムは食品が傷まないあいだは、消費者を除き誰もにメリットがあります。このことをある知人に話したところ、彼は、それどころかまとめて輸出までされているというのです。知人の話は俄には信用できかねますが、賞味期限切れ食品、および処分商品、田舎向け再流通秘密ルートは案外…。

僕は、一番新しい日付の食品を選んで買っていた嫁さんに、一番古いものから買ったほうがいいのではと言ったものです。田舎への再ルートがあってもなくても、少しだけ生き延び、あるいは廃棄を免れる食品がでてくるのではないかと思ったのです。
食品関係に限り敢えていいますと、我国の消費者の訳もなく姿形の綺麗なもの、問答無用の無農薬、やみくも国産、というような食品を好みすぎるという傾向に、少々不自然ではないかという感じがしています。もちろん安全に越したことはありませんが、うまく乗せられているという部分もあろうかと思います。その結果の一つが田舎への再流通につながったりということになりますと、やはり、すこし考えてしまうのです。

製造年月日が消されていたのは事実ですが、上記のようなルートなど存在しなくて、ただ単にその店だけで行なわれていたのかもしれませんし、現在がどうかということはわかりません。水撃ポンプから地球環境という話になりましたので、このようなこともあったのだ、ということを思わず書いてしまいました。

Contents
Sales & Service

椅子用ペーパーコード
デンマーク製ペーパーコードを販売しています。

桐油の販売
オイル仕上げ用の「桐油」を販売しています。

椅子の張替え
Yチェア等の椅子の張替を行っています。

ウィンザーチェア教室
英国スタイルの本格ウィンザーチェア制作教室を開催しています。

Link

興味の壺
プロダクトデザイン・メカニスム・伝統的アーキテクチャー等を紹介しています。