家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

ウッドワーカーとパソコン (1) WOODWORK MIYAMOTO 宮本良平

葛城さんから「木工屋のパソコンやインターネットの利用について何か書いてみては?」とすすめられ書いてみました。プロの木工家の皆さんにパソコンやインターネットをおすすめするのが、良いか悪いかはわかりませんが、以下のようなメリット・デメリットがあることを知ったうえ、各自で判断してもらいたいと思います。

具体的なパソコンの話に入る前に、私のホームページの現状を報告していきたいと思います。昨年 4 月に日本語版と英語版を同時に開設しましたが、現在ホームページに設置してあるカウンターは約9000で、実際のアクセス数は2000ほどではないかと思います。繰り返し見ておられる方が多いので、見ていただいた人の数はその半分の1000人ほどではないかと思います。宣伝方法は、YahooとNTTの検索サイトへの登録と、国内外の親しい木工家のページ、数箇所にリンクが張ってあります。
見られた方からの感想はかなり頻繁にきます。「商業目的のホームページが多い中、木工に対する純粋な熱意が伝わってくる」とか、海外の方からは「Great Page!」と書いてあるだけで、「作って良かった」と思います。細々とやっている油や蝋の通販も紹介しているのですが、最近ホームページを見た方からのカタログ請求が多く、送った方の多くがインターネットメールで注文をしてこられます。注文の品が先方に着いてから送金してもらうようにしていますが、今までのところ代金の未回収などのトラブルは皆無です。
予想しなかった効果は、肩書きのかわりになるということです。初めて会う方でも、私のホームページを見せると、「こういう人なのだ」と安心されるようです。個人で木工業を営む方にとって、この効果は意外に大きいかも知れません。
最近、ホームページ内で案内希望などの返信メールを送れるのページを作りましたが、その反応がかなりいいです。メールソフトの使い方をしらなくても、ホームページの作者にメッセージが書けるからしょう。
いいことばかり書きましたが、そのホームページも開設したら終わりではなく、絶えず新しい情報を発信していないと魅力がなくなるのです。その更新にかかる手間や時間はかなりの負担ですが、それでもホームページは作って良かったと思っています。

■パソコン・インターネット導入のメリット

1.安価で速いコミュニケーション手段
全世界へ 100通の電子メールを出すことと、一通のメールを出すに要する時間と経費はほとんど同じ。

2.写真入りのカタログの作成
印刷してもらう場合、最低でも1000枚ぐらい刷らないとコストが合わないが、パソコンとワープロソフト、カラープリンターで、1枚でもカラー写真入りカタログが作成できる。

3.ホームページによる情報発信
インターネット上では、6畳の洋間で木工をしている私と大手家具メーカーの扱いに差はありません。個人が大企業と同じ土俵に立つことができる。

4.ホームページやニュースグループからの情報入手
特にインターネット先進国、米国の情報は非常に多い。例えば「アマゾン」というインターネットだけで商売している本屋では、検索機能を利用して入手したい本をかなり確実に見つけ出すことができ、絶版本でさえ探し出してくれることもある。

5.事務処理の効率化
会計処理、伝票発行、文書作成、FAX送信、いわゆるOA。

6.CADの利用
家具なら手書きで充分と思うが、出来上がりを立体的に表示し、デザインのチェックや、プレゼンテーションに利用することも可能である(私は立体表示の経験はない)。

■パソコン導入のマイナス面

1.時間を食われる
使いやすくなったとはいいながら、その習得に時間がかかる。また慣れるといわゆる"ハマッテしまう"危険性もあり、創作活動や人と会う時間、本を読む時間など、人生で大切にしたい時間がパソコンに吸い取られるかもしれない。

2.お金がかかる
車などに比べれば、それほど心配する必要はないかも。パソコン一式、予算は25万円ほど。インターネット接続料は一月約2000円で、あとは電話代。

3.神経や目が疲れる
良いディスプレー程目が疲れないが、疲れることは確か。

以上のようなマイナス面もあるが、それでもパソコン導入を決断された方へのアドバイス。

■1.パソコンの選択と購入

パソコン雑誌の一冊ぐらいは読んでみるべし。ボーナスシーズンには購入特集記事が必ずある。ほとんどの情報は広告にある。PCに詳しい人が近くにいたら、DELL、Gateway、エプソンダイレクトといった通信販売会社も検討する価値有り。これらの会社は品質も保証体制もまずまずで、最新機種でなければ格安で入手できることもある。例えばエプソンダイレクトのカタログでは、充分使える機種が14万ぐらいから。ディスプレイをダイヤモンドトロン管に変えても20万程である。PCに詳しい人が近くにいない場合、近所の家電量販店の中から、店員が親切でよく知っているところで買うとよい。価格が少々高くても、店頭でウインドウズ操作ぐらいは教えてくれる店で買えば、購入後のトラブルにも心強い。

  1. windows95 のパソコンを買うべし。急いで windows98を買う必要はない。また特殊な目的以外macは選ぶ理由がない。
  2. 中古パソコンは「いらなくなったから売る」のであって、おすすめしない。
  3. ディスプレーは良いものを。ダイヤモンドトロン管は、高いけれど絶対に良い。私は飯山電機のmt8617eという17インチを使用しているが、満足度は高い。今なら6万円ほどで買えるはず。

専門用語になるが、最低必要なパソコンの性能は下記のとおり(最近のパソコンは、モニター以外この条件をクリアーしている)。
ペンティアム以上のCPU / ハードディスク2GB / メモリーは32MB / CD−ROMドライブ / FDドライブ / 28.8k以上のモデム / できれば17インチのダイヤモンドトロンモニター(見やすく疲れない)/ マイクロソフトマウス(使い勝手がいい)
(つづく)

おわりに

宮本さんのホームページに刺激され、ショックを受けて一念発起。私もようやくHPを立ち上げることができました。目的は三つ。小国木材加工研究所を広く知ってもらうこと。日本をはじめ、世界のウッドワーカーとコミュニケーションを取りたいこと。販売や募集を含め、活動の手助けにしたいことです。可能な範囲で、認知活動やその努力をしていかなければ、やがては尻すぼみになりかねません。木工への熱意があるほど、それを下支えする努力が必要だと、最近マジに思っているからです。しかし、相当に疲れたのであります。

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