家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

オイルフィニッシュ(補足)

最近、気が付いたことを二つ述べます。

  1. 接着力の強いカシュー等をオイルに混ぜますと、甲板とフレーム・本体はかなり強固に接着され、取り外す場合に木部破壊を起こす場合があります。事実、そのような事例がありました。私はその不安から甲板との接触面にワックスを塗っていますが、塗っていない方は、塗られたほうが良いように思えます。
  2. オイルにカシューや油変性ウレタン等を混ぜるのは効果的なのですが、混ぜすぎますと、当然、極薄く木部表面に塗膜が形成されます。その場合、テーブルトップなど、使用条件の厳しい部分の場合、安物のラッカー塗装のように、部分的に剥げたようになる場合があります。これは問題点だろうと思います。これを解消するには二点考えられます。第一には、樹脂分やウレタン等の混合率を高め、かつ、もっと厚塗りにする。第二は、なるたけ塗膜が形成されないよう、混合量を増やしすぎないようにする。

お分かりのように、混合量を増やしていくと、限りなく既製品の仕上げに近づいていきます。それを避けるには、塗膜がほとんど形成されないようにするしかありません。テーブルトップ、デスクトップなどの甲板類以外は、それほど問題になりにくいかもしれませんが、いずれにせよ、オイルフィニッシュは汚れ易いということを、お客さんには十分理解してもらったうえで施す仕上げであろうと思います。改めてオイル仕上げの難しさを思います。

木工機械、電動工具について (チップ&トリック)

最近この仕事を始められた人は、木工機械業者を信用せず、自分が購入した機械のチェックを行なうことを勧めます。といいましても、木工機械に関し、私自身きちんと分っている訳ではないのですが、とりあえず、ここだけはという部分は、摺動部のガタです。手で動かしてみるとすぐに分ります。前後、左右、上下にスライドする部分の調整がきちんとされてなく、ガタが取れていない場合があります。特に角ノミ盤は摺動部が多く、結構ガタがある場合が見受けられます。ガタと木理の向きにより、開けていく柄穴にずれが生じる原因になります。昇降盤、バンドソーなどもぬかりなく…。この部分は自分で簡単に整備できますので、チェック、調整しておきましょう。摺動部のボルトを調整し、ガタなく、硬すぎないようにします。
新品、あるいは中古を購入してガタがあったという方、ぜひ連絡下さい。

木工機械に補助的に取り付ける当て木と定盤の「カネ(直角)」はときおりチェックした方がいいかもしれません。当て木を取り付ける最大の理由は、当て木を削って定盤とフェンスの直角を調整することであると私は考えています。それほど古い木工機械の精度は出ていませんし、鋳物の狂いは発生しているものです。
以前調整して取り付けたはずの角鑿盤の当て木と定盤のカネが狂っていて取り替えました。良いかどうかはまだ分りませんが、今回はネジで固定せず、マグネットを当て木に埋め込み、フェンスに貼り付けました。角鑿盤の当て木は、加工材によっては外さなければならない場合が結構あるからです。

角鑿関連です。角鑿(刃物)を戻す(上げる)リターンスプリングは調整して戻らないように (その場で停止するよう)しておきます。刃物の直角合せなどのときに重宝するからです。

ハンドルーター用のスタンド(ルーターテーブル)は国産品のほとんどはプレスものです。これが強度不足で、重いプランジルーターなどを取り付けると定盤面が凹みます。すると、定盤より長い材の面取りなど場合、面が均等に取れません(材がしなる場合はごまかせますが…)。そこで、テーブルの貫き部分に板などを渡し、ルーターボディと渡した板材の間にクサビを差し込み、定盤の落ち込みを補正して使用します。ルーター一つ使うのに、どうしてこんなに気ぃつかって作業しなければなんねえのと、使うたびに憤慨しています。ルーターテーブルは時間がかかってもベニアなどで自作するか、海外からアルミダイキャスト製のものを取り寄せるべきです。

ハンドトリマーのテンプレートガイドは内径が小さすぎます。オプションでも内径の大きな物は用意されていません。テンプレートを用いたトリーミング作業には、持ちやすいトリマーの方が使い勝手が良いし、食い込みの少ない、大きな直径のビットが適しているのは経験者なら分ることです。私は以前、内径18mmのテンプレートガイドを町の鉄工所に作ってもらいました。私のマキタ製トリマーの付属品は内径7mmです。捨てました。なお、大径のトリマービットは国産では供給が限られていますので輸入物です。重切削に用いるのではありませんので安全で快適です。余裕があれば、ビットに合わせて二〜三種類用意しておくと良いでしょう。オリジナルはプレス部品ですが、結構精度があります。オーダーする場合はトリマーベースも持参し、加工時に現物チェックをしてもらうべきです。

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