家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

ウインザーチェアについて (補足)

No.57の中で、トムは自分の椅子をゴシックスタイルだと説明した… と書きました。たしかにそのように言ったような気がしていますが、もう一度トム・サックレー氏に確認しましたところ、彼はウインザーの中でゴシックスタイルといわれるのは、右図のタイプ(バックボーの中心が尖っているタイプ)だといいます。
バックボーの先端が尖がっていて、前足がガブリオールレッグです。そうするとNo.57の記事の前提は崩れるわけです。また、トムの所有している分厚いウインザーチェアについての資料を見ると、イギリスのウインザーは、初期のものから伝統的に脚もバックスピンドルも広がっていません。イギリスウインザー全般にゴシックスタイルの影響が残っているのではないかと書いたのは私の拡大解釈でした。

インフォメーション

■The Fundamentals of Woodturning / Mike Darlow

出版社:Stobart Davies LTD, / 価格:£19.95 / ISBNコード:0-85442-074-6
ウッドレーズのテキストです。特にバイトの使い方を中心にわかりやすく書かれています。イラストも非常に奇麗です。バイトの使い方を知りたい方には、お勧めの一冊だと思います。書かれているバイトの使用法は、基本的にトム・サックレー氏の方法と同じです。

おわりに

二週間英国へ行ってきました。トムの工房でウインザー チェアの講習を受けるためです。一昨年の小国でのトムのワークショップで一度は受けましたが、ウインザーに関し、もう少し様々な事を学ぶためです。費用を抑えるため、移動は全て地下鉄と列車を利用しました。私にとっては初めての海外旅行、ほとんど英語は話せませんが、結構、なんとかなるものです。
トムの工房のある町は田舎でした。低い雲と、強めの風、人影は少なく、寂しげな町の外れにぽつんとパブがあり、そこからさらに郊外へ向かい、ブリティッシュ レイルの線路沿いに彼の工房は建っていました。しかし、トム爺さんは元気でした。良く動き、良く世話をし、良く飲み、気を使ってみんなに良く話し掛けてくれます。ただし、英国でも木工で食っていくのはたいへんだそうで、彼も非常にシンプルな暮らしぶりです。驚いたことに自宅、工房共、自分でこしらえたそうです。部屋に若いころ撮ったモノクロームの写真が架けてありました。ガンで亡くした先妻とのショットでした。僕がそれを指差すと「ハッピィ デイズ」、さり気なく言ったのが少し悲しく印象的でした。今の奥さんがあまり動かず、トムの負担が非常に大きい事をある人から聞いていたからです。

宿(B&B)では夕食後、みんなリビングで良く飲み、良く話します。大量の資金を投入し、引き上げて、経済危機を誘発させることなど良く知っていました。アメリカはやりすぎと言っていました。しかし、日本がアメリカの国債を大量に保有しているという事実は知らないのです。ただしある国が、ある国の国債を大量保有しているという事実が意味するものは理解していました。この事実はあえて知らされていないのか、日本政府の外交べたなのかは分りませんが、日本にとってはかなりのデメリットではないのかと感じました。また、最近の日本の若者は日本の国益について無関心であり、僕はそれを心配していることを言うと、一同真剣に、それは困った問題であるといいます。報道番組などでときおり耳にしますが、多くの日本人と違い、彼らの、自国を守っていくという意識の高さを垣間見た思いでした。加えて驚いたことがありますが、そんな自称ハイレベルの新聞を読んでいるという彼らが、何故イングランドはユーロに参加しないのかという私の質問に、わからないというのです。理由は二三考えられます。第一に、考えにくいが本当に知らない。第二に私に伝えるには難しい英語になるので、そういって避けた。第三にユーロは将来崩壊する、あるいは計画崩壊を一部の英国民は知っている。三番目の理由は少々荒唐無稽にすぎますが、ある方が、英国民は非常にジェントルに写りますが、なかなかしたたかですよ(日本人は他国に比べお人好しすぎる)。というのを思い出し、あれこれ訳を考えてしまったのです(新聞で読む英国不参加の簡単な理由は、現時点では同国にとって、税率の問題等、経済的にメリットが薄いということだそうです)。

ともあれ、僕のもう一つの関心事は、イギリスのハブでビアーを楽しむ事だったのであります。ドンキャスターでのパブも最高でしたが、講習終了後、二日間のロンドン滞在中、パブでの、田舎日本人、都会のドラフトビターもなかなかオツでした。
イギリスのパブでは、注文ごとに代金を払います。数人で飲む場合、コップがあらかた空になると、それに気がついた人がさっと席を立ち、みんなの飲物を注文し支払います。払わなくても、文句は言われませんが、セコイと思われ、そのうち疎んじられるそうです。「イッツ マイ ラウンド」(It's my round)といって同じように振るまう必要があります。友人から聞いていたこのフレーズはかなり役立ち、かつ、受けたのです。

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