家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

はじめに

水道管が弾けるような寒気はうんざりですが、寒い夜の、落ちて来るような星空は何度見ても感嘆します。しかも、星は一つの銀河というのですから、さらに驚きです。昨夜の夜空も真っ黒で多くの星が輝いていましたが、案の定、今朝水道管が凍結していました。

インフォメーション

■木工旋盤 WT-300 (補足)

木工旋盤WT-300につきましては、本サイト、「家具製作関連資料 インデックス」の中に記事がありますので、参照して下さい。

旋盤はさておいても、ロバートソービー社のラフガウジが(32mm:荒取り用の半丸型のバイト)、すごく良いという評価でした。
ちなみに、バイトの研磨ですが、スキューはグラインダーの側面で行い、その他は、#100の木工用サンドペーパーを貼り付けた、自家製ディスクサンダーで行っています(本通信No.64 P3参照:定番に角度定規を取り付けて使用)。グラインダーを用いての研磨では、そのままでは角度が一定せず、角度ゲージが無くては私には使えないからです。角度ゲージを作るより、簡単だったので、とりあえず自家製ディスクサンダーで行っているという訳です。十分切れます。最後にバフと青棒で仕上げるとめっちゃ切れると友人が言っていました。また、以前コンスタンティンから取り寄せたインシェイブ(Inshave:バンカキ/椅子の座ぐりに使用)も刃が硬く、砥石で研ぐのは大変なので、最近はこれで研いでいます。早く砥ぎ上がり、切れます。

参考までに、ロバート ソービーのカタログにはサンディング / ホーニングキットがリストされています(オーダーナンバー 470 : Robert Sorby Grinding / Honing Kit)。ディスクは、直径125mmのMDF製。研磨紙は40、80、100、150、240、320、400番が用意されています(キットに含まれるのは80、150、320番)。他に、皮のディスクにホーニングコンパウンドなどが同梱されています。
カタログでは、このディスクを旋盤のドライブセンターに取り付けて研磨してる写真が掲載されています。

営業関連・メンテナンス、および雑記

(前号より)テーブルを納めた数箇所のお客さんのメンテに回りました。…の続き…です。

各家庭で使われ方の違いが良く分かります。オイル仕上げの限界を実感します。
かなり傷んでいるテーブルトップがありました。表面がカサカサで油分を感じられません。日光と頻繁に布巾で拭かれるせいかなと思いました。テーブルにはたしてオイル仕上げが良いのだろうかとさえ思った次第です。

環境の違いによる製品の経年変化を確認できるのは大きなメリットです。今後の仕事、木の使い方にフィードバックできます。ウェットサンディング(注:オイルを塗ってサンディングすること)をして気が付いた点として、矧ぎ部分にサンドペーパーがかからない部分が結構あります。矧ぎ部分が凹んでいるのです。板目の場合、矧ぎ部分は図のような木目の傾斜になっているため、垂直方向の収縮量が多く、矧ぎ部分だけが凹む原因ではないかと思います。木の収縮とは恐ろしく、また、正直なものだと実感しました。また、まれに矧ぎ部分の片方の材だけにペーパーのかからない部分がある場合もありました。明らかに材同士の収縮量の違いによるものです。この部分の接着層にはそれなりのストレスが掛かっているわけです。矧ぎが切れている甲板はありませんでしたが、改めて木は動いているというのを実感しました。なお、材はほとんどが人工乾燥材です。
お客さんには、やはり喜んでもらえますし、こんなものを作ってもらえる?というようなことも聞かれました。私は無料でやっていますが、値段を心配される方もいますので、事前に無料の場合はその旨伝えておくべきです。
以上の理由により、まだメンテナンスに行かれていない方は、各納品先に伺ったほうがいいように私は思います。特に、テーブルに塗られたオイルの耐久性は非常に低く、もしかして落胆しているカスタマーがいないとも限りませんから、彼らをカバーし、我々の仕事に引き続き理解をして頂くためにも大切なことだなと感じました。

個展で品物を知ってもらい、販路拡大(というより縮小を防ぐ場合が多いかもしれませんが…)に繋げる方法が我々の仕事の王道かもしれませんが、負担も大きく、それをカバーするアイテムがサインボードやパンフレットかもしれません。事実、私のエリア内でも、ほとんどサインボードだけで顧客を獲得している工房があります。

雑貨を扱っている方の話を聞きましたが、考えられないようなきめの細かい気配りをお客さんに対して行っています。総じて製造側の人々はそこまでの気配りや、その習慣もなく、どちらかといえば無頓着な場合も多々あります。商品を仕入れて転売し、利益に繋げる商売の方法を取る業種とはおのずとスタンスは違ってくるでしょう。しかし、我々にできる努力はすべきだと思います。看板は立ててみて判りましたが、地域の方の話では、よく道を聞かれ、随分教えてくれたそうです。これで教える回数は減るだろうといっていました。私は景観上からもそのようなものが乱立するのは本位ではありませんが、迷惑もかけていたわけです。現在は、最寄りの国道から我が工房までの町道分岐点に立てています。サインボードは気軽にできる広告媒体ですし、他にもそのような機能があるということです。

このような、営業に関連する記事はある意味でおせっかいなことかもしれません。技術的なことはいいけれども、経営に関することは各自で努力すべきことでは? 取立てて書かなくても、という方もいますが、私としましては、技術的な記事を含め、個人の木工房経営に関わる全ての関連事項を情報として掲載したいという思いがあります。よって、何がしかの参考になることであるならば、全ての事項、内容に差異はないと考えているわけです。知人の善意の忠告は、あまり、手取り足取りになっても良くないということかもしれません。この項目に関しても、長い目で見れば、全ての事項は流れていますし、絶対的な方法はありませんので、私としてはチップ&トリック程度に考えています。最終的には各自の自助努力に帰結してくることでしょうし…。ご意見等ありましたらお待ちしています。

おわりに

簡易郵便局も実績を出す必要があるようです。この通信は、町内のある小さな簡易郵便局で出しています。いつも記念切手が貼られていることと思いますが、記念切手がさばけるということで、局の方がサービスで貼ってくれるのです。今年は、お年玉つき年賀切手を奮発しましたが、簡易郵便局の在庫は私の通信で使い切ってしまい、心持ち嬉しそうでした。ただし、三枚ほど不足で、三通は普通切手で出しました。ではまた。

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椅子用ペーパーコード
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