家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

はじめに

天気も良いし、ゴールデンウィークだというのに、暗い部屋にこもってこの原稿を書いています(5/2現在)。嫁さんは健康的に畑で夏野菜の植付けです。こんな月の発行は相当に億劫ですが、早めに書いていれば問題なかったわけで…。

ファニチャーメーキング (19) −家具のディテール 2-1

■箪笥 2-2:葛城弘治

読者の中には、アマチュアやノービスの方も結構いますから、参考までに私の製作プロセスを順を追って説明していきたいと思います。

製作にあたってのプロセスは、非常に大雑把に述べますと、1.デザインの決定。2.構造・寸法決定。3.製作(木取り・加工・組み立て・塗装)だと思います。

(ここで使いました「デザイン」はスタイリングの意味です。デザインは一般的には意匠やスタイリングの意味で使われることが多いようですが、広義には、私は「製品計画」だと考えます。つまり、製品の完成に至る全ての作業のことです。スタイルは「デザイン」の中の一つの機能でしかありません。その流れの中で、スタイリングも各機能と密接に関連し合い決定されていくのです。例えば、コストの絡みで簡略化する事はわかり易い例です。ただ、広義の意味は意味として、ここでは一般性を重視します)

さて、「デザイン」の決定ですが。これは非常に難しい作業だと思います。他とは違った自分の意志や意図を表明する手段が良くも悪くも「デザイン」に依るわけですから、その役割は重大です。
デザインの決定までにも幾つかのプロセスがあると思います。最初に、大きな概念、考え方、思想のようなものがあるか無いかで、デザインはかなり違ってくるように思います。今回は日本的なもの(日本的な箪笥/例:仙台箪笥 等)を作ろうという思いがあったわけですが、そのイメージとして、「内に込めようとする思い」「和箪笥」というものがありました。「和箪笥」のイメージは装飾的な出っ張り(支輪など)の無い、単なる四角い箱です(装飾金具は付いていますが…)。そのような「箱」と「内に込めようとする思い − 謙虚や意思の感覚・清楚感など」は結び付くような気がしたのです。

次に、デザイン・工法の条件として、「框組み」を用いるということがありました。小物を除き、私は基本的に框組みで作るようにしています。「板ざし」で作る事を信念としている方もおり、それぞれの長短があろうかと思いますが、私は、框組みの方が木材の伸縮の影響を受けにくく、軽く仕上がるなどの長所があると考えているからです。框組みの弱点の一つは側板・サイドパネルをシンプルにできないということがあります。今回は、その問題(私自身のこだわりですが)もなんとか解決できないだろうかという思いもありました。
(つづく)

おわりに

私は阿蘇郡小国町西里鯛田下組に属しています。四月から組長をやらされています。就任早々葬式があり、下組代表で火葬場まで行ってきましたし、それに続く行事の数々には参りました。酒好きの私ですが、しまいにはビールを舐めるように飲んでいました。ではまた。

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