家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

含水率計 エレクトロフィジックス CT-1000

エレクトロフィジックス社のラボラトリーモデルCT-1000とCT-33との比較リポートです。

まず、CT-1000の特徴ですが、センサー部分、メーター突起部を除く本体寸法は、縦(160mm)、横(80mm)、厚さ(45mm)です。CT-33に比べるとボディは大型でしっかりしています。信頼感はあります。CT-33のようなプリント基盤を利用したセンサーではありません。メーター部分は共通(スケールは違います)。価格は、CT-33:$166、CT-1000:$225(U.S.$ : 1997 3月現在)。CT-1000 も性能に比べ非常に買いやすい価格です。

長所はメーターのゼロ調整がボリュームによって簡単にできるという点です。これはメーター自体の物理的なゼロ調整ではなく(そのための調整ネジは付いています)、気象条件などによってパワーオン時にメーターのゼロ位置が変動する場合があり、その調整ボリュームが本体上に二つ取り付けられています。
片方のボリュームはゼロ点、もう一方で最大測定点の調整を行なうようになっています。これは非常に便利です。CT-33はめくら蓋を取り外し、小さなドライバーで調整しなければなりません。

次に、測定深度が深く、およそ 38mm(1.5インチ) まで測定できます。これは、より平均的なデーターの提供を意味します。測定サンプルの最小サイズは、縦(38mm) 、横(28mm)、厚さ(38mm)です。ただし、これより薄く小さいサンプルの場合は、そのつど補正するか、板を何枚か重ねて計測しなければなりませんからその点は面倒かもしれません…。

弱点としては、すぐに使えるCT-33に比べCT-1000はウォーミングアップに多少時間がかかります。それまでは安定しません。マニュアルでは約1分となっていますが…。また、木材の比重の違いを補正しなければ正確な含水率は得られないのですが、それを導くためのグラフのほかにマトリックスな一覧表がCT-33の方は添付されているのは親切です。なぜかCT-1000には添付されていませんでした。
ちなみに今回の費用は、本体に送料(航空便:保険付)がU.S.$40で合計$265。日本円で¥29949(換算レート約¥113)でした。

二機種による異なった厚みの材の計測値 (補正値:%)の比較
材の厚さ (mm)
25304080
(木口から100mm 位置)
80
(木口から300mm 位置)
機種CT-3311.0
(13.5)
12.0
(14.5)
9.5
(12)
12.5
(15)
15.0
(18)
CT-100010.0
(15)
11.5
(17)
9.0
(14)
13.5
(19)
17.5
(23)
注意
  1. サンプルは楢材を使用、比重は全て0.65とした。
  2. CT-1000 の場合、材厚 25、30mm では厚さ補正が必要であるが、このデーターは厚さ補正を行なっていない。よってこの値よりさらに弱冠下がる (25mm:0.5%、30mm:0.9% 程度。ただし、計測深度はバッテリーのパワーなどでも変ってくる)
  3. 影響を避けるため、薄い材は全て浮した状態、機器は手で持たずに計測。
    (カッコ)内数値はメーター直読値。

CT-1000ですが、計測レンジが広い分だけメーターの一目盛の値が大きくなり、CT-33よりもやや読みにくいようです。
また、ボディのセンサー部分から一番遠い所を持って使用するようにということですが、それでも手で持つとその影響でメーターの針は結構振れます。これは CT-1000の感度がかなり高いせいですが、この点をメーカーに問い合せましたところ、手で持たないのがベストだということです。そうしますと、センサー部分を下に、つまり木材に垂直に立てて使うことになります。すると、メーターの表示が逆になりますから、より読み取りにくいわけです。
ちなみに、今まで気が付かなかったのですが、CT-33でも、手で持つと多少針は振れます。

メーカーの話では、CT-1000の場合、計測深度が約40mm と深いため、厚さが40mm 以下の材では、材の全体、つまり両面と中心部の平均含水率が測定できます。材は一般的に表層の含水率のほうが中心部より低いので、計測値も測定深度の浅いCT-33より低くなります。また十分に厚い材ではCT-33よりも測定値は高くなります。つまりより平均化したデータが得られるわけです。

CT-33を始め、測定深度が20mm 前後の機器を使用し、それよりも厚い材を測定する場合には、実際の含水率はもう少し高いということを認識しておかなければならないでしょう。今回の試験でも、厚さ80mm の材で木口に近い部分とやや離れた部分では、二機種間のデータの差はおよそ5%あるわけです。もっともかなり厚い材の場合は、CT-1000でも同じことです。このような事情があるため、正確な含水率を得るには絶乾法が良いといわれるのでしょう。

高周波式の含水率計ではどうしても測定誤差が+/−1% 、時には+/−2%の場合があるということです。これはしょうがないということですので、そのような認識をもって下さいということでした。また、かなり薄い材の場合は測定値が正確でなくなるため、できれば避けたほうがいいということです。薄い材の簡単な計測方法は、材を何枚か重ね、標準測定深度の厚みを確保して測定すればいいそうです。勿論、その場合も材の表面を平滑にして計測する必要があります。

次に私の感じたそれぞれの機種のアドバンテージを表にしました。ただし、必ずしも丸を付けていないほうが劣っているというわけではありません。
私自身、今現在どちらを選ぶかと問われても難しいところです。目安として使用するならばどちらでもかわらないと思います。後は個々がどの項目を評価して選択するかです。

機種 測定深度 使い勝手 補正表の
読み取り易さ
信頼感 ゼロ調整の
し易さ
メーターの
読み易さ
安定する
までの時間
精度
CT-33
CT-1000
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