家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

手押鉋盤の調整

購入したセコハンの手押鉋盤は定盤、フェンス共に削り直しされたものでした。
そのため、定盤面に関し、何の心配も疑問も持ちませんでした。

所が・・。

手押鉋盤の調整 手押鉋盤の前後のテーブルの上下、横スライドの移動が、購入時から極めて硬かったのです。
削り量の調整は頻繁に行うものなので、硬すぎるとスムースな作業ができません。
全ての擦動面の調整ボルトを緩め、オイルを差し、そこそこの硬さで動くように調整しました。

その後、板接ぎ作業のときに、異変に気がついたのです。
材の最後が若干欠き取られるのです(!)。この現象は前後テーブルが、「逆ハの字」になっているということを意味します。

シックネスゲージとシム 直定規でチェックすると、真中が2o(!)近く下がっています。
これは深刻、甚大(?)です。何故このようになるのか理解できません・・・。
おそらく、「ハの字」状態で研削されたのではないかと考えられます。何故、「ハの字」状態になったのかは判りません・・。

定盤を再研削するのがベストですが、それは大変です。そこで、シムを擦動面に挟んで補正することにしました。
その時は、仮補正をしましたが、長いストレートエッジを持っていませんので、正確なチェックができません。

今回、横切盤の長いフェンスをストレートエッジとして使えることを思いつき、もう少し正確なチェックと調整を行うことにしました。

シムを擦動面に挟む 先テーブルにストレートエッジを固定し、シックネスゲージで隙間を計ります。
次に、擦動面にシムを挟みます。
シムは、動かすことの少ない先テーブルに挟みます。

様々な厚みのシムテープを持っていればいいのですが、持っていませんので、アルミ缶を切って代用します。アルミ缶の厚みは0.1o強。
これを、同じギャップになるまで(つまり平行になるまで)重ねていきます。

定盤手前には、アルミ缶3枚+0.01oのシムテープ1枚(合計0.335o)。
定盤奥(フェンス側)には、アルミ缶2枚+コピー用紙1枚を挟むことで(合計0.295o)、ほぼ均一なギャップになりました。

フェンスの平滑度 もう一つの深刻な問題は、定規(フェンス)面の平面(平滑)が出ていないことでした。
高さ方向が直線ではなく、一部が高いのです。画像4枚目、下から1/3部分が光っていることで確認できます。

これは、広い材と棒状の材料で、直角度が変わることを意味しています。
近くの機械加工屋に持ち込みましたが、フライス盤にセットするには長すぎてできず、そのままになっていました。

今回、手押の定盤にサンドペーパーを貼り付け、フェンスを当てて研磨しました。画像ではまだ一部が光っていますが、ほぼ直線になったと思っています。

定盤面もフェンスもフライス盤ではなく、ベルトサンダーのようなもので研磨されています。
このサンディングベルトが、使い込まれていて、部分磨耗していることが均等な平面が出ない原因ではないかと思いました。
ちなみに、フェンス上部、横方向のラインも、研磨による傷です(これは差し支えありませんが)。

また、定盤とフェンスの間がきちんと空いていますが、当初、隙間不足でしたので、自分で削って隙間を増やしました。

今回の手押鉋盤の状態は、想像以上にひどいものでした。
不良箇所はこれだけにとどまりませんが、他は割愛します。

手押鉋盤購入時には、機械屋まで出向き、前後定盤の平行度を長いストレートエッジで確認すること。
また、フェンスを直角にセットし、材料を削ってみて正しく直角が出ているか、確認することを薦めます。直角が出ていなければ、カッターブロックと定盤の平行が出ていないということです。

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