塗装法
参考までに塗装法の一例を示しておきます。これはあくまでも参考例です。材質、塗装のクォリティ、温度などにより、各自でアレンジする必要があります。
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ここでは、特にハードウッドを対象にしたサンディングを述べます。
オイルフィニッシュにとって最も大切なことは素地の仕上げです。他の塗装と異なって素地の欠陥はそのまま表面に出て来るので、素地調整には注意を払わなくてはなりません。サンドペーパーを用いた素地調整は、理想的には中間の番数をあまり飛ばさずに、なるべく順番にかけていくほうが結果的に早く、綺麗に仕上がります。最終仕上りをどのレベルに持っていくかで変ってきますが、一般的にいって、オイルを塗布する前までの素地調整におけるサンドペーパーの使用番数(#)と作業順序は次の通りです。
サンドペーパーの#80〜#100を使った場合は特に念入りにその後の素地調整を行わなければなりません。また、サンドペーパーの横ずりは避けるべきですが、電動のオービタルサンダーを用いた場合には、回転運動のため、必然的に横ずりが行なわれます。丸いスクラッチマークが残っているのは非常に見苦しいものです。
サンダーのスクラッチ跡を取る方法として、例えば、電動サンダーで、#120〜#240と研摩していく場合、#120研磨の後、手作業で同じく#120のサンドペーパーを用い、繊維方向に平行に研摩を行ないます。サンダー#240研磨の後も、同じように手作業で繊維方向への研摩を行ないます。これにより、オービタルサンダーのスクラッチ傷を消すことができます。
通常のサンドペーパー( 9×11インチサイズ)を四分の一にカットしたシートにぴったり合うサイズの木製のブロック(25×45×115mm)を用意し、切ったサンドペーパーをこのブロックにぴったり巻きつけて使用します。表面(広い二面)に厚さ5mm 程度のゴムを張り付けたブロックも用意しておきます。さらに、非常に柔らかいゴムを張り付けたブロックも用意しておくと良いでしょう。ケースバイケースで使い分けるわけですが、柔らかいものは面取り部分の当て木として使用します。角へのなじみがいいからです。
私の知っているドイツ人ウッドワーカーはサンドペーパー一枚をそのまま用いるペーパー当てを作って使用していました。その長さは、およそ280mm になるわけです。私は、それをマネし、やはりサンドペーパーを丸ごと一枚利用した、断面がスクエア(一辺60mm )になる当て木を作りました。四面を同じ条件で使用できるようにと思ってですが、多少転びやすいのが難点です。平面は出やすいと思いますが、いずれにせよ、かなりの背筋力を要します。日頃から押して使う鉋に馴れている連中には抵抗が無いと思いますが・・・。なお、ペーパーの押さえ棒は玄能で軽く叩いて入る程度に調整しておきます。
電動サンダーのペーパーを取り付ける振動面のパットは柔らかすぎ、そのまま使いますと、サンディングする木材の面(特に端のほう)がダレる傾向があります。解決法と致しまして、厚さ 4mm のシナベニアを両面テープでサンダーのソールに張り付け、その上にサンドペーパーを取り付けて作業をするようにします。これで面のダレはほとんど無くなります。
水拭き〜サンディングが終了したらオイルを塗布します。ここでの作業はウェットサンディング(油研ぎ)が基本です。
この作業の特徴は、研ぎ出た木粉を導管の中に詰め、混合オイルの乾燥によって固めることにあります。これによって、独特のしっとり感と押さえた光沢が出てくるのです。そのため、研ぎ込みの後はかなり乾燥させ、次のステップ進んだ方が良いでしょう。このためにも、ガラス板の上にオイルを滴下し、乾燥度をチェックするのです。乾燥(固化)が甘いと次ぎの研ぎ込みの時に導管の中に詰った研ぎカスが剥がれ出てしまい、良好な仕上り感が出てきません。特にスチールウールを用いての研磨の場合、研ぎカスが剥がれやすいので注意します。
| 工程 | 適用 | 備考 |
|---|---|---|
| 素地調整 | サンドペーパー#100〜#240まで | |
| 塗布1 | 調合オイル1(注1)(注2) | すぐに拭き取って一晩置く。省略可 |
| 塗布2・研込み 1 | 調合オイル1・サンドペーパー#320 | |
| 塗布3・研込み2 | 調合オイル1・サンドペーパー #400 | 前工程が乾燥後。省略可。 |
| 塗布4・研込み3 | 調合オイル1又は、調合オイル2(注4)
スチールウール#000 | 前工程が完全に乾燥後、
2〜3回繰り返す |
参考までに塗装工程の一例を示します。「省略可」の工程を飛ばしても、サンディングをきちんと行なっていれば、結構きれいに仕上がります。
#320より細かい番手でのウェットサンディング、特に#600以上は、へたに行なうとかえってマズい結果を招くことをアドバイスしておきます。取り切れていない荒い番手のサンドペーパーのスクラッチ跡がより目立ってくること、また、部分的なサンディング不足、不良による曇りの部分も目立ちます。それを綺麗に取り、入念に仕上げれば非常な光沢が出てきますが、漆の仕上の様に時間がかかりますし、そこまでの光沢がオイルフィニッシュに似つかわしいかは多少疑問です。
つまり、オイルフィニッシュには、例えていえば、よく階段の手摺に用いられていステンレスのヘアーライン仕上げのような感じがマッチすると考えます。細かいスクラッチが非常に落ち着いた光沢と清楚感をもたらします。より綺麗にしようと細かい番数のサンドペーパーを用いると、光沢が出すぎて落ち着きがなくなるのです。
スチールウールも当木にあてて使用します。
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